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FINANCIAL MODEL INSIGHTS
業界分析電力・ガス

電力・ガス

↓ 調整局面
収録 2社 · 時価総額計 3.9兆円 · 最大手 関西電力
売上成長 平均
-7.1%
営業利益率 平均
8.3%
ROE 平均
11.3%
PER 平均
9.6倍
業界の情勢と今後2025年度〜2026年前半
現在の情勢

電力・ガスは「インフレ・原発再稼働・GX(脱炭素)投資」を軸に収益が二極化している。勝ち組の関西電力は美浜・高浜・大飯の原発フル稼働で他電力が燃料費に苦しむ中も低コストのベースロード電源を確保し、ROE15%・高い連結利益で業界トップ級を維持してきた。ただ2026年度はその反動減(YoY-12%)局面に入り、燃料費調整制度の追い風一巡と政府の電気・ガス料金補助の縮小・終了が利益のかさ上げを剥がしつつある。一方の東京ガスは都市ガス本業が人口減・脱炭素で構造的に伸び悩む中、米シェールガス上流権益・電力小売・不動産(豊洲などの遊休地再開発)へ多角化し、総合エネルギー企業として稼ぐ体質へ転換している。

今後の見通し

最大の構造変化はデータセンター・AI半導体需要による電力需要の反転で、10年以上続いた需要減トレンドが上向き、原発という低コスト電源を持つ関西電力には長期の追い風となる(次世代軽水炉の新増設議論にも踏み込み始めた)。一方で送配電網増強・再エネ接続・GX対応の巨額投資、金利上昇による有利子負債コスト増(両社とも資本集約・高レバレッジ)、円安・LNGスポット市況の燃料費ボラティリティがリスク。東京ガスはe-メタン(合成メタン)実証と海外上流・電力で成長を取りに行くが、料金補助終了後の都市ガス需要の弱さとガス火力のCO2規制が長期の重しになる。

競争のカギ・注目点
原発稼働率が収益力を直接決める——関西電力は7基のフル稼働による低燃料費が他電力との差を生むが、2026年度は補助金一巡で反動減局面に。
電力需要の構造反転——データセンター・AI半導体の電力爆食いが10年来の需要減トレンドを覆し、低コスト電源を持つ事業者が有利に。
金利上昇が効く資本集約業種——送配電・GX投資の巨額設備投資と高レバレッジゆえ、利上げ局面では有利子負債コストが利益を圧迫。
東京ガスは脱・都市ガス依存——上流権益・電力小売・不動産・e-メタンで総合エネ商社化し、本業の構造的衰退を補う多角化が試金石。
最も高収益
関西電力
営業利益率 10.7%
最も成長
東京ガス
売上YoY -2.5%
最も割安
関西電力
PER 5.3倍
最も高ROE
関西電力
ROE 15.1%

業界内の指標比較

掲載企業(2社・営業利益率順)

上位を比較 →
コード企業名売上YoY営業利益率ROEPER株価
9503
関西電力
-11.7%10.7%15.1%5.3¥2,400+0.76%詳細 →
9531
東京ガス
-2.5%5.8%7.4%13.9¥3,900+0.57%詳細 →